フリーター生活をしながら奨学金の返済。どうしようもない私を救ったのは……

今年で30歳になる主婦です。夫と0歳児の3人暮らしをしています。

妊娠を機にそれまでの仕事を辞め、今は育児の合間に細々と在宅ワークをする日々です。

現在は平凡ながらも幸せな暮らしをしていますが、ほんの5年ほど前まで私は本当にどうしようもない人間だったんです……。

私は現在、中国地方のとある都市に住んでいます。実家は九州でこの場所へは大学進学のためにやってきました。無理を言って行かせてもらった県外の大学だったのですが……。

一人暮らしをするにはお金がかかります。親からは学費の援助しかできないと言われてしまったため、生活費は奨学金とアルバイト代で賄うことになりました。そのためサークルにも入らず、空いた時間はバイトバイトの毎日。。

こう聞くと、勤労学生!って感じですよね。でも実際は、なんとなく楽しそうだから大学に行ってみたかっただけ。どうせなら実家を離れて自由に暮らしてみたかっただけの、特に夢も目的もない怠惰な学生だったんです。

そんな頭がからっぽの大学生が行き詰る時期ってわかりますか?

そう、就活が始まる3年生です。将来の目標すら持てずにいた私は当然就活もうまくいきません。周りはどんどん内定をもらっているのに、気持ちは焦るばかり……。

今考えれば、鬱のような状態になっていたのかもしれませんね。周りと比べて自分を卑下していった結果、とうとう私は大学に通えなくなってしまいました。

もちろんアルバイトに行けなくなり、家に引きこもり、誰とも会わず、親からの電話にも出ない。そんな日々が続き、結局留年することになってしまいました。

その後、親に謝り倒してなんとか大学は卒業しましたが、そんな状態でまともに就職できるはずはないですよね。その上、留年したせいで奨学金はもらえなくなっていたにも関わらず、卒業後の私の身分は「フリーター」でした。

ただ、当然のことながら既に借りていた分の返済義務はありますからね。私の場合、その額はおよそ300万円。フリーターとして稼いだ微々たるお給料の中から返済をするのは、月々2万円程度といえど非常に大変でした。

そんなときに持ち上がってきたのが、当時お付き合いをしていた彼との結婚話だったんです。卒業の直前に付き合い始めたふたつ年下の彼は、とある国家資格を取るために専門学校に通う学生でしたが、就職先が決まったこともあり資格が取れたら結婚しようと言ってくれました。

だけど私には300万円の借金がありました、まともな仕事もしていません。いったい私の何が良くてそんなことを言ってくれるのか理解不能でした。ですが彼は、結婚したら妻には家にいてほしいし、奨学金の分だけパート等をして稼いでくれればいいと言うんです。

まだ若い頃でしたし、いくら彼が安定した職に就く予定だといっても甘えるわけにはいきません。何度も断りましたが、結局2年の同棲期間を経て結婚しました。

結婚後、私は奨学金の返済と食費分だけ家に入れ、あとは家事に専念しています。奨学金の返済は残り10年続きますし、今年子どもが生まれたこともあって生活は楽ではありません。

だけど、あのとき夫が結婚してくれと言ってくれなければきっと奨学金の返済はこれほど順調にはいっていなかったに違いありません。夫への感謝の気持ちを表すためにも、家族が快適に過ごせるための努力は惜しまずにいこうといつも考えています。